本講座で得られる3つの認知的成果

心理学100年の体系を、ひとつのゲシュタルトとして身体化する

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心理学史100年の体系的把握

心理学の成立から現代の認知科学に至る大きな流れを、1つのゲシュタルトとして一気にインストール。各時代のパラダイムが何を前提とし、何を扱えなかったのかが構造的に理解できます。

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パラダイムを見抜く眼

「認知科学に基づく」と称しながら実態は行動主義的方法論であるコーチングを、明確に区別できるようになります。表層的なラベルではなく、その背後にある人間観・方法論で判断する視点が身につきます。

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本質的インパクトの理解

認知科学のパラダイムが、なぜマインドへの働きかけにおいて「より普遍的」かつ「より効果的」たり得るのか。その本質的なインパクトの理論的根拠が腑に落ちます。

「認知科学に基づくコーチング」と謳われていても、その内実は行動主義的であることがあります。

コーチングの背景にある心理学には、時代ごとに異なるパラダイムが存在します。代表的なものが、20世紀前半に主流であった「行動主義」のパラダイムと、20世紀後半の「認知革命」以降の「認知科学」のパラダイムです。

両者は単に手法が違うのではありません。「人間とは何か」「マインドとは何か」という前提そのものが、天動説と地動説ほどに異なります

行動主義から認知科学へのパラダイム移行によって、心理学はより普遍的なマインドの法則を扱えるようになり、より効果的なマインドへの働きかけが可能になりました。

ところが現代のコーチングには、行動主義の時代の知見を前提としたマインドの捉え方や方法論が、なお色濃く残っているケースが少なくありません。

「認知科学に基づくコーチング」を標榜していながら、その方法論を仔細に検討すると行動主義のパラダイムから抜け出せていない、という状況も実際に存在します。

しかし、この区別を行うには心理学とコーチング双方に関する一定以上の体系的知識が必要です。これからコーチングを本格的に学ぼうとする方、あるいはすでに学び始めている方にとって、「何が真に認知科学に基づくコーチングなのか」を見極めることは、決して容易ではありません。

本講座は、この区別を可能にするための知識基盤を、最も効率的な経路で提供することを目的としています。

心理学100年の歩みを、1つのゲシュタルトとしてインストールする

本講座は、心理学の学問としての成立から、行動主義の興隆、20世紀後半の認知革命、そして現代の認知科学に至るまでの大きな流れを、約90分の構造化されたカリキュラムでお届けします。

ばらばらの知識の集合ではなく、「各パラダイムが何を前提とし、何を扱えなかったのか」「次のパラダイムは、なぜ・どのように成立したのか」という認識論的な接続関係を含めて学ぶことで、知識が1つのゲシュタルト(意味のある全体)として身につきます。

これによって:

  • コーチングの方法論の違いが、その背景にあるパラダイムの違いとして理解できます
  • 「認知科学に基づくコーチング」の本質的特徴と、その実践的インパクトが明確に把握できます
  • 既に心理学を学んだ方は、その知識とコーチングを理論的に接続できます

本講座は、以下のような方のために設計されています

  • これからコーチングを本格的に学ぼうと考えており、その理論的基盤を最初に押さえておきたい方

  • すでにコーチングを学び実践しているが、自分の学んだ方法論の認知科学的妥当性を改めて検証したい方

  • 複数のコーチング流派が存在する中で、「真に認知科学に基づく」ものを見極める基準を持ちたい方

  • 心理学を学術的に学んだ経験があり、その知識をコーチングと理論的に接続したい方

  • 対人支援の専門家(カウンセラー、セラピスト、教育者等)として、現代のマインドの科学を体系的に理解したい方

  • 自分の用いている言葉(マインド、認知、行動変容等)の理論的射程を、より厳密に把握したい方

コースの内容

心理学の成立から、認知科学まで

    1. イントロダクション

    2. 1. 心理学におけるサイエンスとエンジニアリング

    3. 2. 行動主義を基礎から理解する

    4. 3. 行動主義に基づくコーチング

    5. 4. 認知革命

    6. 5. 認知科学のパラダイムにおける心理療法とコーチング

    7. 6. 認知科学に基づくコーチングの本質的なインパクト

    8. 7. 認知科学を超えて

コース概要

  • 9,800円
  • 8回のレッスン
  • 1.5時間の動画コンテンツ

講師紹介

田中 大

執行役員常務・プロフェッショナルコーチ

博士(心理学)。東京大学文学部卒。日本学術振興会特別研究員(DC1)を経て、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。専門は認知科学。精神保健福祉士。認定心理士。心理調査士。

大学院では身体性や自己意識、瞑想に関する心理物理実験、脳機能計測、非侵襲脳刺激法といった手法を用いた認知科学の基礎研究に従事。

2020年よりルー・タイス氏の直弟子である田島大輔氏に師事し、パフォーマンス・エンハンスメント・コーチング認定コーチ(TICEコーチ)の資格を取得する。

リバティーコーチングでは、個人および組織に対するコーチング、多様なテーマのセミナーを開催する他、リバティーコーチングが蓄積してきた「コーチングの全て」を多くの人が手にすることができるよう、動画教材やテキストの作成も精力的に行っている。

東京大学大学院工学系研究科道徳感情数理工学 共同研究員として、「Pepperくん」の感情エンジン(感情地図)を発明した光吉俊二博士の指揮のもと、新しい量子ゲートの数理「四則和算」を用いた人工自我(AE: Artificial Ego)に関する研究も行っている。

受講後、あなたの「コーチング観」はこう変わります

90分の体系的学習がもたらすマインドのパラダイムシフト

BEFORE — 受講前

パラダイムが見えていない状態

  • 「認知科学に基づくコーチング」という言葉を、ラベルとして受け取っている
  • 行動主義と認知科学の違いが、概念としてはわかっていても、方法論レベルでは曖昧
  • 複数のコーチング流派の違いを、好みや相性で判断している
  • 自分の用いる方法論が、どのパラダイムに依拠しているのか自覚的でない
AFTER — 受講後

パラダイムを見抜く眼を持った状態

  • 心理学100年の歴史的コンテクストの中で、コーチングを位置づけられる
  • 方法論の表層ではなく、その背後の人間観・前提で判断できる
  • 「認知科学に基づくコーチング」の本質的インパクトを、理論的根拠とともに説明できる
  • 自分の言葉(マインド、認知、行動)の理論的位置づけを、自覚的に扱える

知識の量ではなく「ものの見方」が変化します

それゆえ、一度獲得すれば、その後のコーチング実践のあらゆる場面に持続的に作用します。

FAQ

  • Q1. コーチングを学んだ経験がなくても受講できますか?

    はい、可能です。本講座は心理学・コーチング双方について、初学者の方でも体系的に理解できるよう構成されています。専門用語は逐一定義し、各パラダイムの位置づけが論理的に追えるよう設計しています。

  • Q2. すでに「認知科学に基づくコーチング」を学んでいます。それでも学ぶ価値はありますか?

    あります。本講座は、なぜ認知科学のパラダイムが行動主義に対して本質的なインパクトを持ち得るのか、その理論的根拠を心理学100年の文脈の中で位置づけます。実践している方法論の妥当性を、より深い学術的根拠とともに把握できる内容です。実務経験のある方ほど、講座内容との対話的な学習が成立します。

  • Q3. 心理学のバックグラウンドは必要ですか?

    必要ありません。心理学を学んだ経験がある方には既存知識との接続点として機能し、まったくの初学者には体系的な入門として機能するよう、二層的に設計されています。

  • Q4.田中コーチの他のコースとの関係はどうなっていますか?

    本講座は、認知科学に基づくコーチングを学ぶ上での「土台」として位置づけられる基礎講座です。コーチングの理論的基盤としてのパラダイム理解を獲得することで、他のコースの内容も理解しやすくなります。

  • Q5. 視聴期限はありますか?

    ご購入後、ご自身のペースで何度でも視聴いただけます。

  • Q6. 支払い方法を教えてください。

    クレジットカード決済に対応しています。決済完了後、即時に動画コンテンツへのアクセスが可能です。

コーチングのパラダイムを見抜く眼を持つ

心理学100年の歩みを1つのゲシュタルトとしてインストールする90分の体系的プログラム。学術的に正統な認知科学の枠組みから、コーチングの本質を捉え直してください。