イントロダクション

みなさん、こんにちは。田中大です。
今回のテーマは、「コーチングにおけるパラダイムの変化」です。

一般的に、パラダイムとは「時代の思考を決める大きな枠組み」のことを指しますが、もともとは「ある時代の自然科学における規範的な研究の枠組み」を意味する言葉です。

パラダイムが異なるということは、規範的な研究方法が異なるだけでなく、「天動説」と「地動説」のように世界の捉え方の前提そのものが異なることを意味しています。


コーチングの背景にある心理学にも、時代ごとに異なるパラダイムがあります。それが行動主義認知科学のパラダイムです。

心理学が研究対象として扱うのは人のマインドです。ですから、パラダイムが異なれば、マインドの捉え方も、マインドへの働きかけも変わってきます。

そして、新しい認知科学のパラダイムに移行したことで、より普遍的なマインドの法則を扱えるようになり、より効果的なマインドへに働きかけも可能になりました。


ところが、現代のコーチングにおいても、まだ行動主義の時代の知見に基づくマインドの捉え方や方法論が残っていることがあります。

また、「認知科学に基づくコーチング」と標榜しているコーチングの中にも、中身は行動主義的な方法論であるというものもあります。

しかし、その両者を区別するには、一定以上の心理学や認知科学の知識が必要になります。

そのため、コーチングを受けてみたいと思っている人や、これからコーチングを学ぼうと思っている人にとって、両者を区別することが難しくなっている現実があります。


そこで、今回の動画では、19世紀末の心理学の成立から現代の認知科学に至るまでの大きなストーリーを一気にインストールします。

それによって、心理学における行動主義と認知科学のパラダイムの違いが理解できるようになるだけでなく、コーチングの方法論の違いも理解できるようになります。

そして、「認知科学に基づくコーチング」の特徴と、そのインパクトも明確に理解できるようになります。


認知科学の枠組みを理解することで、コーチングに興味を持ったばかりの方から、すでにコーチングを学び実践されている方まで、コーチングの理解をさらに深めることができます。

また、すでに心理学を学ばれている方にとっては、今までの知識とコーチングを接続するための内容となっています。






完了して続行